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トップ > マツダ アクセラ > マツダ アクセラ - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月4日 8時)

源氏物語『桐壺』/紫式部 (訳:与謝野晶子)

源氏物語の桐壺という言葉が意味するのは、全ての運命の始まりです。
桐壺とは後の光源氏の母親の事―この物語は光源氏の両親の物語なのです…。



 ある天皇が溺愛した更衣がいた。(注:更衣とは女官の役職。天皇の寝所に奉仕する仕事)
この女性は帝より深い愛を受けていたが、特に高い身分の出身というわけでもなく、強力な後ろ盾があるわけでもないために周囲の女性達から酷く嫌がらせなどを受け、その影響からか体調を崩して実家に事が多くなってしまったほどだった。
しかし帝の愛は深く、そうなれば殊更その女性への思いを募らせる。

こんな状態に、女性ばかりか周囲の高官たちも、この女性によって帝は狂い、国がどうにかなってしまうのではないかと懸念するようになってしまう程だった。



…もぅちょっと帝が空気が読める男だったら更衣もこれほど苦しまずに済んだのかもしれませんね



そして帝とこの更衣との間に子供が生まれる。
帝にとって第二皇子となるこの子供は非常に美しい養子をしていた。
世になく清らなる玉の男御子』と評されるこの皇子が生まれると、帝はますますこの母子を溺愛したので、第一皇子の母親は将来の帝の座が揺らぐのではない過渡期が気では無い。
廊下に仕掛けをして着物を引っ掛けるようにしたり、廊下の戸に鍵をかけたりと嫌がらせをした。



いつの時代もこんな人っているんですねぇ…。
愛されれば愛されるほど苦しくなっていく。現在のラブソングにあるようなロマンティックな意味ではなく、かなり直接的な意味で、本当に苦しくなっていく。それを帝が気遣えば気遣うほど、周囲の妬みなども膨らんでいく。もうどうしようもない悪循環に陥ってしまいます。
彼女はどんどんと追い詰められてしまう。



第二王子が三歳になった頃、既に彼は美貌だけではなくその聡明さでもその評判をあげていた。
しかし、心労が募った母親はついに倒れてしまう。
そして彼女は『限りとて別るる道の悲しきに いかまほしきは命なりけり』という有名な辞世の句を残して実家へ帰り、そのまま死んでしまうのでした…。


この詩には自らの死を悟りながらも、生きたいと願う気持ちがこめられています。
帝の深い愛、そして美しく聡明に育ちつつあるわが子。
さぞかし無念な死だった事でしょう。
そしてこの死は帝と彼女の母親に大きな心の傷を負わせる。



とにかく帝も故人の母も泣いて過ごしていました。
帝は夜に女性を迎えることもせずにさめざめと泣き、拝見する人までが湿っぽい心になるほど落ち込み、更に母親も喪失感に泣き、帝から手紙を届けられた際には『涙でこのごろは目も暗くなっております』と、すさまじい形容で悲しみを訴えています。
ちなみに帝はこの手紙に『宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ』と詠い、皇子を宮中へよこしてくれないかと求めていますが、このときでさえも『涙が妨げて明らかに拝見する事が出来なかった』そうで、相当泣きまくっています。
この様子を詠ったのが『鈴虫の声のかぎりを尽くしても長き夜あかずふる涙かな』。訳してみるまでも無く、悲しい状況が伝わってきます。



そういえば桐壺の母親は『あらき風ふせぎしかげの枯れしより小萩がうへぞ静心なき』と詠っています。小萩は帝が詩にしているのと同じく、第二皇子の事です。
母親が死んでしまったからこの子の事が不安だ…という意味合いの詩ですが、あらき風から子を守るのであれば父親でもある帝もいるので、結構ヤケになって書いた皮肉のようなものだったのかもしれませんね。



第二王子が六歳になる頃、その母親…彼にとっては祖母が死んでしまったために、彼は宮中でだけ暮らすようになります。その美貌も聡明さは変わらず、宮中に居た姫よりも美しく育った為に、後の元服の際に帝は髪を切ってしまう事を酷くもったいなく感じた程でした。

さてそんな宮中には『藤壺の宮』と呼ばれる女性が登場します。
この女性はかつて帝が溺愛した桐壺に酷似した容姿と雰囲気を持つ女性で、帝はこの女性といる事で不思議と過去の心の傷から立ち直る事が出来、息子を連れて藤壺の御殿を訪ねた。第二皇子も自分の母親に似ていると言われる美しい義母に興味心身だったのである…。

さてこの第二王子ですが、帝の死後に権力闘争に巻き込まれないようにと元服すると臣籍降下して源氏という姓を与えられた。ここに子供の頃からの美貌、聡明さから生まれた『光の君』の呼称が合わさってて出来たのが光源氏です。

彼は12歳で元服、大臣の娘と結婚した。
相手は大事に育てられた美しい貴族の娘―。
しかし彼は満たされなかった。

その胸に居るのは最上の女性と思えた義母である藤壺だった。
改築された更衣の家を見ながら彼は思うのだった。
こんなに気に入った家に自分の移送どおりの妻と暮らす事が出来たら―。

源氏物語はこうして始まるのだった…。

作者:とんとんみ

更新日:2008年12月3日 21時36分

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ドラゴンクエスト4コママンガ劇場

かつてゲームの四コマ漫画ブームを引き起こしたのが、『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』でした。後にはドラゴンクエスト4コマクラブと連携して、数多くの新人漫画家を輩出するに至った、旧エニックスのコミック事業のさきがけとなったシリーズです。
数多くの漫画家さんが参加され、幾つかの四コママンガを出品していくというアンソロジーの形式を取っているために偏ることなく幅広いそうに受け入れられたようです。
画風も新山たかしさんやすずや那智さんのようにオリジナルに忠実なものから、たるみさんや柴田亜美さんのように個性的なイラストをで参加される方まで様々でした。

ここから頭角を現した作家の中には夜麻みゆきさんや藤凪かおるさん、実は女性の川本祐太郎さん、2chで妙な名前の売れ方をした山崎 渉さんなどがいます。

キャラクターの設定や、物語の進行の隙間、町の人々とのちょっとした会話から作り上げられた四コママンガは、作者がゲームをやりこんでいる様子が良く伝わり、この本をきっかけにもう一度プレイしてみようかなーと思ったりした人も多かったのではないでしょうか。
普段何気なく通り過ぎていたちょい役や、モンスターなどにもスポットを当てたこの一冊が、現在のゲーム業界に与えた影響も否定できないのではないでしょうか。
まだモンスターを仲間に加えるという設定が無い時代、モンスターに愛着を覚える事を教えてくれたのはこの本でした。

また作者ごとの後書もなかなかに個性的。
たとえばある巻で夜麻みゆき先生はドラゴンクエスト3で職業をそのまま名前にした事を告白しています。その際、女武道家が『ぶどう』という名前なのを酷く悔やんでおられるのですが、なんとその武道家を賢者に転職させたそうです。
名前のセンスよりも、こりゃまた珍しい選択をしているなーと思ったものです。
特に新人先生のデビューの場として定着し始めた後期以降、プロの先生方との距離感をまるで同人誌のように近く感じられる貴重なシリーズでした。


作者:とんとんみ

更新日:2008年12月2日 23時18分

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鉄道なんでも日本一/櫻田 純

鉄道マニアはかなりの数が居るらしく、グラビアアイドルでも『この子かわいいなー』と思ってみていたら『鉄子』(鉄道マニアの女の子)だったりして、その勢力には驚くばかりです。
電車で通学をしていた時期があり、よくホームにレコーダーを持って発着の音楽やアナウンスを録音したり、デジカメで様々に写真を撮影する人を見ていたものです。

さてそんな人たちにとっては僕が読んだ以上に興味深いのであろうこの本、『鉄道なんでも日本一』は、様々な鉄道に関する日本一、日本初を取り上げた一冊です。
たとえば日本一面倒くさい駅はいったん地上へ出て、それから信号を渡って乗換えをするという、思いも寄らぬ乗換えです。
また日本一営業日数が少ないのは津島ノ宮駅。
この駅、香川県三豊市にある小さな駅です。が営業日数は僅か年間二日のみ。
実は津嶋神社で執り行われる祭りのためだけに営業している駅なので、祭りの開催期間二日間のみ営業しているのです。
また最近誕生したばかりの大江戸線は後発という事情もあって、一番深い場所へ作られた鉄道。
逆に一番高いところにあるのは1345.67mに位置する長崎県にある野辺山駅。
在来線で一番早いのは、はくたか。一番遅いのは北海道を走るトロッコ電車のノロッコ号…。

こんな風に見ていれば、ちょっと電車マニアの気持ちも判るような気がします。

毎日の電車通勤で、『正直もう電車なんか見たくも無い』と思っている方も、こうした本をちょっと開いてみて、電車に対する好奇心を少しくすぐってみてはどうでしょう。
退屈なんてありえない。
毎日にちょっとした変化を呼び込むのに最適な一冊だなぁと思いました。

作者:とんとんみ

更新日:2008年12月1日 23時19分

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